おてんとうさまのその先

このブログは、下記の続きです。

1  おてんとうさま

https://sora-umi.blog-ga-schizo.net/統失息子の母のつぶやき/post-1515/

2  おてんとうさまはどこ?

https://sora-umi.blog-ga-schizo.net/統失息子の母のつぶやき/post-1521/

バス停で、バスを待っていた時のこと。その頃の私は、電車でもバスの中でも、椅子に座ることをしなかった。

お年寄りが乗ってきた時に、どうぞというタイミングがイマイチよく分からないし、どうぞと言って断られたらとか、色々考えるとドキドキするから、初めから立っていることにしていた。(笑)

その時も、バス停にはベンチがあったのだけど、そこには座らずに歩道の後ろの植え込みのコンクリートの柵に、腰掛けていた。

そこはおひさまが当たり、ポカポカと気持ちがよかった。貧乏学生で、お金はなかったのだけれど、その時私は、「あ~、なんか、屋根と壁があればいっかな〜」と、ぼんやり思っていた。

ボロくても雨風しのげれば、貧しくても幸せに生きていけるな~。このままでいいかな〜。

中高校生頃の私は、やりたい事がたくさんあった。海外に住んでみたかったし、色んな国に行きたかった。看護師として、海外の途上国で働きたいとも思っていたし、わくわくする事を色々やってみたいと思っていたのだ。

ところがどうだろう。22歳の私は、そんなのどうでも良くなっていた。欲というものが、ほとんど無くなっていたような気がする。

「幸せって、今みたいな生活かもしれないな〜」とぼんやりしていると、蝶々が飛んできた。「なんか、見たことない綺麗な蝶々だな~、アゲハくらいの大きさだけど、白いしな〜。。。」と思っていると、その蝶々が私の膝に止まった。「お!なんか、私、甘い匂いでもするのかな。。。」とそのまま動かずにいると、同じ蝶々が、もう1匹飛んできて、私の周りを飛びながら、止まるところを探してるみたいだった。

なんか、食べたっけ。クッキーとか食べたかな。。。

そう思っていると、今度は鳥が飛んできて私の頭に止まったのだ。雀とかではない。綺麗な色だった。え!?と、それでもまだぼんやりしてると、また1匹、今度は肩に止まった。

少し前のバス停のベンチにも人は座っていたし、何人か並んでいたけれど、誰のところにも蝶々や鳥はいなかった。

私は、「なんか、お釈迦様みたいだな~」と、子供の頃にマンガで読んだ釈迦を思い出した。そして、「私、観音様になっちゃうな」と、そもそも仏教徒でもなんでもなく、観音様って名前しか知らないのに、ふっとそんなイメージが沸いた。

さらに、「いやいや~、こんな22やそこらで観音様だなんてとんでもない。バチ当たりなこと考えちゃった。これから私はすごく大変な経験をして、40代?いやいや、50代過ぎて、また同じ気持ちになった時、今度はホントに観音様に近づくのかもしれない」と、すぅーっとそんなイメージが浮かんだ。けれど海外も行きたいし、美味しいものも食べたいし、こんな同じ毎日の繰り返しじゃ飽きちゃうかなと俗世間的な事が浮かび、我に返った途端、あっという間に鳥も蝶々もどこかに飛んでいってしまった。

なんで、観音様なんて思ったんだろう。普段から考えたことなどなかったのに。

その日がピークだったと思う。

それから私は、就職し結婚し出産し、日々の忙しさの中で、あの時の気持ちは、きれいさっぱり忘れてしまった。

蚊なんて、親の仇かのように殺しまくりだしね。

そして、50歳になった。

子どもが少しづつ手を離れ、自分の時間が持てるようになり、あの頃の幸せな気持ちを取り戻したいと思うようになった。

あの頃感じた通り、私はとても大変な経験をしてきたように思う。観音どころか、地獄に落ちるなと思ったことも何度もある。

けれどこの先、人と自分を許す事ができたら、私はまた、あの頃の平穏な幸せの感覚を思い出せる気がしている。

楽しみだなー♪。.:*・゜

〜完〜

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