09 アルバイト その2

※お越しいただきありがとうございます。
このブログは、息子が統合失調症を発症してからの記録です。第1章から、順にお読みいただくと、経過がわかりやすいかと思います。


コンビニでのアルバイト初日。

帰宅した大地に、どうだった?と聞くと、

「レジ袋が覚えられね〜〜〜」

商品により、入れるレジ袋の大きさや形が変わるのだ。そりゃそうだよ。

スーパーでもそうだし、お弁当一つに大きなレジ袋はいらない。冷たいものと温かいものは、違うレジ袋に入れて欲しいし。

主婦なら当たり前の事だけど、大地には、それが難しいらしい。

商品の賞味期限の新しいものを奥の方から入れるとか、掃除の仕方なども教わり、それはできたようだった。

覚えるのが早いと言われた!と喜んでいた。まずまずな出だし。疲れたようだが、表情は明るい。

それからしばらくは、いきなり週5日も働くことはなく、3〜4日のペースで働き、土日の8時間勤務もどちらか1日だけという感じで、思ったよりも睡眠時間は取れていたように思う。

大地も、今日はクレジットカードで支払われた時のレジのやり方を教わった。今日は宅急便の受付ができるようになった。と、日々、少しづつ仕事を覚えていったようだった。

警察官採用試験の結果が不合格だとわかった後も、大地は特に変わることなくバイトを続けた。

年末年始の間は、主婦や子どものいるパートさんがたくさん休むから多めにシフトに入ってもらえないかと言われたとかで、年末から毎日8時間働いた。

正月三が日が過ぎ、さすがに疲れたらしく、「やっと休みだぁ〜」と言うので、しっかりと寝るのかと思ったら、友だちとカードゲームをやりに行ってしまった。

それまでと比べると活動的で心配だったが、アルバイトの初給料をもらい、今まで、時々ファミレスで奢ってもらってた翔くんとカラオケに行き、その時の分は全部自分が出したのだと満足そうだった。

けれど、アルバイトを始めて1ヶ月が過ぎた頃、大地が「覚えられない」と言い出した。

何を覚えられないのか聞くと、タバコの銘柄を覚えられないのだという。

レジカウンターの中のタバコを、購入する人は銘柄で言う。タバコのケースに番号が書いてあるのだが、番号をいう人は少ないらしい。

大地はタバコの名前が覚えられず、いつも時間がかかり、お客さんに舌打ちされる事があるという。

大丈夫かなー…。

一緒に散歩したある日、大地の表情が険しくなり、お店のお客さんの話を始めた。

お店のお客さんでガラの悪い人がおり、「とっととやれよ!」など、暴言を吐かれたらしい。すると、「客だから言わなかったけど、オレが本気出せばあんな奴一発だ!」となり、そこから久しぶりに過去の妄想のような話が始まった。

コンビニの接客は、やっぱりストレスになってるんだろうな…。

私は大地に、お客さんだから、何があっても手を出したらダメだよと言い、ちゃんと夜眠れているか、確認をした。

大地は睡眠時間を、心がけて多くとり、その妄想は、翌日には言わなくなった。

けれど、それからすぐに、コンビニバイトを辞めたいと言い出した。

原因を聞くと、タバコの銘柄が覚えられない事以外にも、揚げ物してる時にレジが混んできてお客さんを待たせたりすることがあり、何度か、待たせないで!と、店長やベテランの人に言われたらしい。

統合失調症の認知機能の低下は、同時にたくさんの事をするのが難しくなるのだと、知ってはいたが、実感させられた。

大地は、自分で辞めると決めたのだが、バイト先の先輩から、すぐには辞めない方がいいとアドバイスを受けたとかで、届けを出してから一ヶ月間、決められていたシフトに入って、それまでと同じように働き、それから辞めた。

頑張ったな〜と、思う。


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コメント

  1. みぃ より:

    こんにちは。
    娘も、調子の良くなった6月ごろ一度就職していた仕事に再び就きましたが、1週間でダメになり、結局ずっと休んで、2週間後には辞めてしまいました。
    もともとやっていたはずの仕事も覚えられず、かなり凹んでいました。
    今また仕事したいようですが「キャバ楽しかったなぁ」などと言うので困ります。
    夜はしっかり寝てほしいので、昼間の仕事で何が出来るのか探していますが。
    まだもう少し休んでいた方がよいのかも?とかいろいろ考えてしまいます。

    • 森の民 より:

      みぃさん
      お互い、自立への道のりも、試行錯誤ですね。

      最初の主治医からは、「そのうち、自分からやりたい事が出てくるから、それまでじっと待ってください。」
      今の主治医からも、「慌ててもなんにもいい事ないよ。」
      のように言われました。
      私も、このまま社会と関わることが無くなるのではないかと不安にもなりましたが、待ちました。

      きっかけは、本人の妄想だったり、父親の後押しだったりしましたが、本人も、なんとかしたいと思っていたようです。
      バイトを辞めたいと言った時は、やっぱりかと残念な気持ちにはなりましたが、人生は長い!ので、大きな流れの中では大したことではないと思うようにしました。

      記憶や集中力のような認知機能や意欲のような陰性症状は、回復に時間はかかるようですが、いつかは、改善していくようですね。
      私は息子に、「しょうがないじゃん、そういう症状なんだから。そのうち絶対に良くなるからさ。」と、言ってました。ホントは、本当に良くなるのかどうかは自分の方が不安でしたが、「希望を持つ!信じる!」と自分に言い聞かせました。

      発症から4年半。今、息子は、以前より確実に認知機能が良くなっている気がします。
      リハビリの代わりに、アルバイトもいいのかもしれませんが、精神科デイケアとかデイサービスなどのリハビリや、障害者枠での就労支援サービスをしてくれる会社もあります。

      「キャバ楽しかった」というのは、うちの息子の「ヤンキーとケンカしまくって楽しかった」というのと同じ感じですかね〜。。。

      その頃は、「とにかく寝なさい」と言っていた気がします。

      我が家のパターンとみぃさんの状況は違うとは思うので、主治医に、相談してみてもいいかもしれません。

      いつか絶対に良くなる!と伝えることで、子どもも安心するかと思います。
      「前は出来てたのに出来なくなってる」という不安や悲しみよりも、
      「大丈夫!ただの病気の症状だから、いつか絶対に良くなる!」と思った方が、
      脳に良い影響を与えられるような気がします。

      先は長いです。
      でも、いつか良くなります。だから、焦らず慌てず気長に見守って、お互い頑張りましょう〜♪

  2. すず より:

    こんにちは、息子さんバイト始められ頑張っていますね、娘も仕事したいと言いますが記憶する事が難しいような気がしますので体調を見ながらと話しています、体調が悪くなってくると仕事の話が
    出てきます。色々な薬がダメで今クロザリルを飲んでいます、息子さん無理をしないようにバイト頑張っていかれますように!

    • 森の民 より:

      すずさん、
      発症から15年でしたね。
      きっと、ご本人も焦りのようなものが出てきてしまっているのかもしれませんね。

      息子が統合失調症と診断された時、私は息子に「ラッキー!これで就職は困らないね♪今は、障害者枠でなんとでもなるからね〜」と、伝えました。
      もちろん、本心ではありませんでしたが。

      障害者雇用でも、一生障害年金生活でも、本人が、他者と比べる事なく、日々の中に幸せだと思える事を見つけられたらいいなあと、思います。

      今の私の日々の中の幸せは、ミニトマトが美味しくできた!キュウリが毎日2本はとれる!朝顔が、2階の窓まで届いた♪ などなど、まだありますが、ちょっぴり嬉しい気持ちになります。
      息子には、そんな小さな幸せを、穏やかな時間の流れの中で見つけられるようになってほしいなぁと思っています。

      まだまだですけどね(笑)