05 警察官採用試験 その1

※お越しいただきありがとうございます。
このブログは、息子が統合失調症を発症してからの記録です。第1章から、順にお読みいただくと、経過がわかりやすいかと思います。


認知機能リハビリテーションを受けたのは3か月間。週2日は昼前に起きていて、夜型生活を少し変えられたかなと思っていたけれど、リハビリは終わってしまった。また元の、寝て食べて遊戯王カードをしに行くという生活に戻ってしまうのか…。

「精神科デイサービスってのがあるんだけど、行かない?週に3日とか4日とか選べるし、午前中だけとかでもいいみたいだし、行くと、カリキュラムみたいなのがあって、ゲームしたりとかの日もあるみたいだよ。」と、私は青年期の子を対象としたデイサービスを探して勧めてみた。

けれど大地は、「行かない!」の一言だけで、全く興味を示さないし、話を聞きもしなかった。そして「オレ、勉強しないといけないから。」と。

大地は、机に向かう時間ができはじめた。

午後起きる生活が変わったわけではないし、睡眠時間が減ったわけではないのだが、カードゲームをする時間が減り、警察官採用試験の勉強をすることが多くなったのだ。

仲の良い友だちにも、試験の事を話し、大学のレポートなどをやるときに一緒に勉強していたようである。

「勉強なんて言って、カードやってるんじゃないの?」と聞くと、「まあ、それもやってるけど、勉強の方がやってる」と、割と正直な感じ。

「どのくらい集中できるの?試験って何十分かはやるでしょ?そんなに集中していられる?」と聞くと、「30分が限界。試験までにもう少し集中できるようにならないと。」と。

大地がやりたいようにやれば良いと思っていたので、どのくらい、どんな勉強していたのかはわからない。ただ、認知機能リハビリを始める前の大地は、問題集を眺めても、まったく意識がそちらに向いている感じではなかったが、少し集中できるようになっている気がする。単語も、1時間に1個ですぐに忘れちゃうとかではなく、もう少し記憶できるようになっている気がする。

この試験に関しては、私はできる限り何もしないようにした。

統合失調症ではあっても、大地がどこまでやれるのか、ひたすら見守った。

大地は、採用試験の受験要綱を取り寄せたり、受験票に貼る写真を撮りに行ったり、受験の申し込みをしたり、郵便局に行ったりと、ほとんど一人でやった。

時々私に、「写真撮る機械ってどこにある?」とか、「申し込みの内容、合ってるか確認して!」など言うことはあったので、それはもちろん教えたり確認したりはした。

20才にもなってと思うかもしれないけれど、発症前の大地は、私に聞くことなく、全部できていたのではないかと思う。こんな風に、生活の中の些細なことが困難になるのが、この病気なのだ。妄想とか幻聴とか、あきらかにわかる陽性症状も辛いかもしれないが、この目に見えないわかりにくい陰性症状や認知機能の低下は、暮らしていく上ではずっと大変になるのだと思う。

大事なのは、出来ない事を出来ないままにしたり、適当にやってごまかしたりせずに、「わからないことを人に聞くことができるかどうか」だと思った。何ができないか、何がわからないかがわかり、それを、恥ずかしがったりせずに人に聞くことができれば、社会に出たときに孤独になったり息詰まったりする可能性が少なくなるのではないだろうか。

それからしばらくして、警察署の採用試験センターから電話があり、送られた履歴書の高校卒業年度に誤りがあり、一年間ずれていたらしいことが分かったけれど、電話で訂正し、受験票は無事に送られてきた。


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コメント

  1. ピアス より:

    こんにちは。精神疾患が有ると、不採用です。

    • 森の民 より:

      ピアスさん、コメントありがとうございます。
      やはりそうでしょうね。そうだろうなと思います。
      けれど、大事なのは、採用か不採用かというところではなく、その過程で本人がどこまで頑張れたかというところかと思います。
      なので、応援します。
      人より臆病ならば、人の倍、勇気を出せばいい。
      人より時間がかかるなら、人の倍、時間をかければいい。
      それを認めてもらえる社会ではないかもしれませんが、頑張っているのであれば応援したいと思います。

  2. ピアス より:

    こんばんは。ガードマンも、不採用です。

    • 森の民 より:

      ピアスさん
      なかなか厳しいですね。
      では、ガードマンではない道を模索しましょう。
      今は、企業の障碍者雇用などもありますし、昔と比べるとだいぶ就職のチャンスはあるようです。
      障碍者雇用であっても、実際には継続して働き続けるということは難しいかもしれませんが、
      知人のお子さんが発症して10年かかりましたが、一部上場企業の障碍者雇用で採用され、今は元気に働いているようです。