03 認知機能リハビリテーション その3

※お越しいただきありがとうございます。
このブログは、息子が統合失調症を発症してからの記録です。第1章から、順にお読みいただくと、経過がわかりやすいかと思います。


国立病院では、認知機能リハビリテーションを受けながら、月に一度診察もあった。そして、専門看護師さんによる心理教育を受けることができた。

薬以外の、はじめての治療。嬉しかった。

けれど、診察と心理療法のあるその日は、朝8:30には家を出て、終わるのは昼過ぎ。大地は、規則正しい夜型生活になっていたから、朝起きるのは、とても辛そうだった。一年前、高校に通っていた時のように、声をかけてしばらくすると起き、シャワーを浴びて、髭を剃り、髪型を整え、軽くご飯を食べて病院へと向かった。

心理教育は、30代位の男性の専門看護師さんが行ってくれた。受け持ち制なので、全部で4回、同じ看護師さんから話を聞いた。話は、私にはとてもわかりやすかった。

統合失調症という病気の説明から、どうすれば再発しないかまで、毎回1時間かけて教えてくれた。

例え話として、野球の練習の話をして下さった。

コーチがノックをしている。普通は、内野にも外野にも同じようにノックをするのに、疲れてしまったコーチは、コントロールが悪くなり、外野にばかりノックをする。すると、外野の選手は疲れてしまう。逆に、内野の選手は、ボールが来ないので、暇になってしまう。

外野の選手は陽性症状として。内野の選手は陰性症状として、表現されていた気がする。

そこで、内野と外野の間にネットを置く。すると、外野に行くはずのボールは、ネットにひっかかり行かなくなる。このネットの働きをするのが、薬なのだという。

そのため、薬は陽性症状には効果があるが、陰性症状や認知機能の改善には効きにくいのだという。

なるほど~~~~

そういう例えもあるのかと、私は感心して聞いていたが、当の大地は、眠そうにあくびをしながら、ぼんやりと聞いているのかいないのか…。

最近は、エビリファイなどの非定型抗精神病薬が出て、精神科治療は物凄く変わったのだと言う。非定型抗精神病薬は、陰性症状にも効果があり、10年前と比べると、飛躍的に良くなっているのだと、目を輝かせて話す看護師さん。

大地にどのくらい響いたか…。

月に一度の診察と心理教育の日、

病院が終わると、私は大地とラーメン屋さんに寄り、お昼にラーメンを食べた。

大地に、何が食べたいか聞くと「ラーメン!」と必ず答えるのだ。

ラーメンって脳に悪い気がする…身体にも悪い気がする…塩分多くない?などなど思うことはあったが、何しろ大地はラーメンが大好きなのだ。私たちは、口コミでおいしいと言われているこってり味のラーメン屋さんに寄り、二人で食べた。

「うまい!」大地は毎回おいしそうに食べた。

こうして、NEARのために国立病院に通い、病院の庭の見事な紫陽花を写メに撮ったりして過ごすうちに、いつの間にか蝉の声が聞こえるようになり、季節は夏を向かえていた。


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コメント

  1. みぃ より:

    薬だけじゃなく、治療もあるのですね!初めて知りました。

    「薬は陽性症状には効果があるが、陰性症状や認知機能の改善には効きにくいのだという。」

    。。。そうなんですよね。うちは今、陰性症状が悩みなので、
    死にたくなったら???薬じゃ効かないんですよね。
    「イライラした時」に飲む薬は出してもらっていますが、あまり効果はないようですね。
    今はインヴェガを飲んでいます。太るのでエビリファイに換えてもらったことがありますが、そわそわと落ち着きなくなってしまうのが困り、戻してもらいました。

    とりあえず、朝起きて夜寝るのをがんばっています。

    先日教えていただいたブログ読んでみましたが、内容がなかなか難しいです。

    • 森の民 より:

      みぃさん、
      今は、認知機能リハビリテーションのようなものだけでなく、心理療法とか家族療法などもあります。
      また、作業療法も、統合失調症の場合は良いように思います。
      息子には、精神科デイサービスに通ってほしかったんですが、本人がまったくやる気にならず、話を聞いてももらえませんでした。
      精神科デイサービスは、いろいろと相談にも乗ってもらえそうな気がします。
      そういった情報は、保健所に相談すると、教えてもらえるかと思います。
      私は、認知機能リハビリの話を、家族会の講演会で知りました。家族会も、何か情報があるかもしれませんね。

      ブログはだいぶ専門的でしたね。「死にたい」という気持ちも、症状の一つだから、抗精神病薬により改善できる可能性があるのではないか・・・という内容です。
      例えば、「不眠」の訴えに対して、睡眠薬を処方する先生もいますが、不眠の訴えを症状のひとつだと考えて、抗精神病薬を処方する先生もいます。
      うちの息子は、最初、睡眠薬を処方されましたが、効果がなく、その後、抗精神病薬が追加されて、眠れるようになりました。
      「死にたい」というのも症状のひとつで、非定型の抗精神病薬で改善できるといいですね。