04 学校

統合失調症の発症は、17歳がもっとも高い。もちろん個人差はあるが、子どもが、中学、高校、大学あたりで発症したという人が多いかと思う。

大地は、高校2年生、17歳での発症だった。

その場合、治療と同時に考えなければいけないのは、学校をどうするかということ。

誇大妄想の陽性症状が出て、話の内容が、学校にいる病気の子の事になったため、私は、学校の保健室の先生に電話をした。そして、そんな子は実際にはいないという事がわかり、翌週、もしもまた、大地が保健室に行ったら、その時の様子を教えて欲しいとお願いした。

そして、大地が学校へ行った日、さっそく電話があった。話している妄想の内容についてだった。

やはり、高校へ行かなければ…。大地の事を、理解してもらわなければ…。

高校生にもなると、担任の先生と面談の機会というのは、あまりないのだけれど、担任と養護教諭の先生と直接会って話すことにした。

高校2年の担任の先生は、実は…と言って顔をうつむき加減にしながら、「大地くんに、このままだと留年するぞという話をしたんです」と。

そう言えば、発症のほんの少し前に、大地が「かあさん、オレ留年してもいい?」って、聞いてきたっけ…。

私は、「何言ってるの。ダメに決まってるじゃん!」と、明るく冗談のように返したのを思い出した。

あれは、担任の先生から言われてたからか…。真剣な悩みだったんだな…。

私は、学校からそんな連絡もないし、留年する程の成績でもなかったと思い、真剣に受け止めなかった。

けれど、大地は追い詰められていたのだ。担任の先生も、大地の、明るくお調子者の性格から、まさかそんな状態になるとは考えずに言ったのだと思う。

担任の先生は、心から申し訳なさそうな様子だった。

私は、先生を責めようとは思わなかった。たまたま、引き金になったストレスの一つが、先生の言葉だったのかもしれない。けれど、大地は、なるべくしてなったのだ。

育ちの環境が1番大きな原因で、ここで発症しなくても、いつかは発症したと思った。

私は、その事を担任の先生に伝えた。もちろん、なぜ?という思いはあった。なぜ、そんな事を言ったの?

けれど、大地は、繊細に見えないのだ。割とどんな話も、冗談にしてふざけてしまうような子だったのだ。

もはや、発症してしまったのだ。たくさんの原因の中の、ほんの些細な担任の先生の言葉は、どうでもよかった。

担任と養護教諭との、最初の面談の時、私は、大地の育ちの環境についてを伝えた。そして、妄想の内容のために、他の生徒たちが不安になる事がないよう、様子を見てほしいと話した。

それから少しして、学校は春休みになり、大地は入院した。

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